社労士の学校選びは、ご自身の学習スタイル、費用の予算、現在の実力によって最適な選択肢が異なります。

ここで紹介するのは、自らの経験と仲間からの情報をもとにした勝手な紹介なので、あくまで一意見としてください。学校の中でも講師によって違いがあるため、一概で語ることはできません。実際に説明会などに参加して、ご自身に合うか確認することをおすすめします。

初学者に特におすすめ:資格の大原

特徴詳細
強み合格に必要最小限の範囲を、語呂合わせなどを活用してわかりやすく解説。初学者が挫折しにくいカリキュラム。
講師外部の社労士が講師を行うのではなく、大原の社員である社労士資格を持つ「専任講師」が指導。長年の指導経験に基づいた、わかりやすい説明とノウハウが魅力。
教材・ツール要点を絞ったインプット教材と、直前期の総復習にも最適な「社労士24(24時間で全科目の重要点を学習できる動画)や使いやすい過去問アプリなど、効率的なツールが充実
注意点要点を絞っているため、上級者には物足りなく感じる可能性があります。深く広く学びたい人には不向きかもしれません。

一部の初学者・再受験者におすすめ:フォーサイト

特徴詳細
強みフルカラーで見やすいテキストなので、大量の文字に抵抗がある人におすすめ。モチベーションを維持しやすいデザイン。
学習内容大原よりは要点を絞っておらず、語呂合わせも少なめです。そのため、初学者には少しハードルが高いですが、講義はわかりやすく、勉強スケジュール管理のサポートや、ライブ通信講座「eライブスタディ」があります。
魅力的な制度「全額返金保証制度」があり、実力があるのに運に恵まれなかった人は、一度きりですが受講料を全額返金してもらうことができます。(※ただし、テキストなどの一切の返還や、独自のテストへの合格などの厳格な要件があります)
注意点通学コースがないため、再受講者など通学を必要としない人向けです

上級者向け:LEC(東京リーガルマインド)

特徴詳細
強み試験分析に基づいた質の高い教材と模試。過去の出題実績の記載があるテキストは、出題傾向の予測を立てるのに役立ちます。
講師・講座外部の社労士が講師を務めるため、様々なオプション講座が提供されています。これにより、自分の苦手分野に特化して補強することが可能です。
魅力的な制度全3回+ファイナル模試と回数が多く、難易度が基礎から本番レベルまで段階的に設定されています。解説も丁寧で、実力確認に最適。LECを受講していない人でも、単体の費用が安いので、模試だけ受講するのもおすすめ。
注意点受講費用が高め。また、オプション講座が豊富で、あれもこれもと選びすぎると費用が膨大になるため、必要な講座に絞り込む自己管理が必要です。テキストはモノクロで、見やすさの面では好みが分かれます。

上級者向け:TAC

特徴詳細
強みテキストの情報量が非常に豊富で網羅性が高い。上級者が辞書的に使用するのには向いています。
講師・指導外部の社労士が指導しており、教え方にムラが出やすい傾向があります。初学者には理解しづらい傾向にあります。
教材・難易度テキストはかなり細かいところまで掲載されています。その分、読みやすさに欠け、初学者がこれを読みこなすのは困難です。また、模試の難易度が本試験よりもかなり高いため、実力測定の参考になりにくいという声もあります。
注意点初学者や中級者にはあまりおすすめできません。上級者で、他では物足りない人向けです。

次の章では「社労士に合格したら」について解説します。